COLUMN

お客様との対話から導き出す、一人ひとりに寄り添った整理収納サービス

2024.06.20
Organization・整理収納

数年前に片付けたはずのロッカーがいつの間にか満杯になっていたり、クローゼットから溢れた衣類がソファに置きっぱなしになったりしていませんか?他にもキッチンが雑然として使いづらい、片付けてもすぐに散らかるなど、片付けのお悩み相談は年々増え続けています。その理由はズバリ!物量に合わせた収納の仕組み作りができていないから。整理収納の最終目標は、簡単に取り出せ片付けられる、家事効率や動線を考慮した収納の仕組み作りにあるのです!
 

整理収納アドバイザーは、そんなお悩みに対しカウンセリングを行い、最適な収納システムを提案するプロフェッショナル。今月はそんなプロの一人、関西支店の山崎アドバイザーに、最も悩ましい“仕分け作業”についてアドバイスをいただきました。
 

 
自宅の片付けで痛感した
モノに縛られない“人優先”の家

 
―― 整理収納アドバイザーになったきっかけを教えてください。
山崎アドバイザー(以下、山崎):ちょうど娘2人の子育てをしている時だったのですが、家事と育児がほんとに大変で、精神的に追い詰められていったんです。もう生活が回らなくなるという感じですね。このままでは自分自身がダメになると思った時、本能的にモノの整理や片付け、動線の見直しを始めていました。そうしたら生活も好転し、精神的にも余裕が持てるように……。自分でも驚きました。それまでは特に片付けなんて意識してなかったですし、ほしいと思ったらすぐに買ってしまうような人間でしたが、これをきっかけに整理収納に興味を持つようになりました。
 

―― 子育てしながらひとりで片付けするのは大変ではなかったですか?
山崎:最初は慣れてないので、とても時間がかかりましたよ。ひとつずつじっとモノと向き合い要不要?使っているか使ってないか?を自問自答していくのですが、最初は全然判断できないんです。捨てる時も“もったいない”とか、罪悪感に苛まれて悲しい気持ちにもなり、1日中向き合ったまま終わってしまう日もありました。でも、続けていくうちにきちんといらない理由が言えるようになり、それからは作業スピードも早くなりました。
 
突き詰めていくと最後は、「どう暮らしたいか」、「自分や家族にとって、何が今一番大切か」という考えに至り、モノに縛られてはいけないと気づきました。それからは捨てることへの抵抗感が減りましたね。
 

―― 確かに“住”という文字は、人に主と書きますね。そこから整理収納アドバイザーになろうと?
山崎:そうですね。整理収納アドバイザーの勉強を始めて、「ズバリこれだ!」と直感しました。スッとハマったというか(笑)。まさに自分が自宅でやってきたことだなと思いましたね。2018年に1級の資格を取りました。

 
言語化することで
手放す抵抗感を軽減していく

 

―― サービスを提供する上で、気をつけている点はありますか?
山崎:お客様に対して捨てることを強要しないこと、プレッシャーをかけないことです。要不要の判断はお客様が主体ですが、迷われたり、途中で疲れて挫折されたりするケースもあります。その大変さは自分でも経験しているので本当によく分かるんですよ。だから、会話で心をほぐしながらサポートするよう心がけています。

 

―― 開始早々、一番大変な“仕分け作業”ですよね。進まない場合はどうするのですか?
山崎:使わないならすぐ処分できたらいいのですが、やっぱり、急には踏ん切りがつけられませんよね。そんな時は、「じゃ、一旦保留の箱に入れましょうか?」と促して、しばらく考える時間を設けたりします。ただ、中には判断までミッシェルにお任せしたいと考えられている方もいらっしゃいますね。
 

―― その気持ちはすごくわかります!一つひとつ考えて判断するのは正直疲れます……。
山崎:実はお話をしている最中に、「これ全然使ってないわ」とか、「デザインは好きだけどサイズが合わなくて」など、会話の中にたくさんヒントが隠れているんです。一度、“言語化”してみると心の整理がつくというか、客観的な見方ができるようになってきます。そのため、よく迷われるお客様には、その理由や思いをお伺いし、対話しながら判断基準をアドバイスするようにしています。
 

―― なるほど。一人で抱え込まずに敢えて言葉にして顕在化させていくんですね。
山崎:同じような黒いボトムスが何十本もあるので、「よく着られているものはどれですか?」とお聞きすると2、3本だったりするんです。その理由をお伺いすると、「透けないから気にせず穿ける」とか、「肌触りや着心地がいい」などはっきり答えが返ってくることも。このように既にお客様が答えをお持ちのケースも結構あるのです。
 

「じゃ、使われていないものは一旦こちらの箱に入れますね」と、少しずつ仕分けしていきます。このステップをきちんと踏むことで、心の整理がつき納得できる。納得感がないまま手放してしまうと、また似たようなものを買い足してしまうケースもあるので、時間がかかってもこのステップがとても大事。これを繰り返すことで徐々に判断できるようになっていくんです。
 

カウンセリングの様子。片付けを希望される箇所を拝見し、ヒアリングとアドバイスを行う。


 

 

間取りから生活動線を確認しモノの配置をイメージしていく。

 
片付けられないと悲観的にならないで!
一度プロに相談してみよう

 

―― 捨ててスッキリしたい気持ちと、勿体ない気持ちとの葛藤ですね。
山崎:手放すことを躊躇する方や、棚から出した時のモノの多さに驚く方はたくさんおられます。そのことで“自分はダメな人間だ”と、自身を責めてしまう方もいらっしゃいますが、全然悲観する必要はありませんよ。私も最初はそうでした。いかに気持ちを軽くできるかもアドバイザーの腕の見せ所です。辛い片付けにならないよう、寄り添いながら進めますのでご安心ください。
 
―― 担当したお宅で印象的だったエピソードはありますか?
山崎:小さなお子様がいるお家を担当した時ですね。お子様の身長を考慮して収納の仕組みを作ったことで、「翌日から一人で身支度ができるようになった」とお聞きした時は、本当に嬉しかったことを今でも覚えています!ご両親の手間も省け、お子様にも“一人でできる”という自立心が芽生えました。整理収納によって生活がスムーズになった良い一例だと思います。
 

―― お願いするのが恥ずかしいなど、相談することを躊躇されている方へメッセージをお願いします。
山崎:家の中を見られることに抵抗感がある方は非常に多いと思います。だらしないと思われないか?など羞恥心や不安感があって当然です。でも、体調が悪い時は病院に行くように、片付けで困っている時は整理収納アドバイザーに一度相談してみてください。
 

家族や知人には相談しづらくても、第三者であるプロなら遠慮なく言えることもあると思います。一時の恥ずかしさに囚われず、一歩踏み出して快適な生活を手に入れてほしいですね。片付く仕組みを作って、お客様の理想の暮らしを一緒に叶えたいと思っています。
 

サービスの流れを教えてください!
 

初回のカウンセリング後、整理=要不要の仕分け作業と 収納=散らかってもすぐに片付けられる仕組み作りの二段階で行います。
 

<1・カウンセリング>
整理収納アドバイザーがご自宅を拝見し問題点や改善点を分析。アドバイスと作業行程のプランニングを行います。
 

<2・仕分け>
物量を減らすための仕分け作業です。お客様を中心に要不要の判断を行い、残りをカテゴリごとに集約していきます。
 

<3・採寸&収納計画>
整理収納アドバイザーが家族構成やライフスタイル、間取りに合わせた収納提案をいたします。
 
アドバイザーが棚のサイズを採寸しレイアウトした収納計画案。収納グッズの購入を希望される場合は、具体的な提案も受けられる。

 

 

<4・収納&調整>
収納後、実際にお使いいただき不便な箇所がないかご確認ください。使いづらい箇所は調整いたします。
 

いかがでしたか?整理収納の理論を学び、多くの実践経験があるアドバイザーだからこそ、大変な仕分け作業から、収納の仕組み作りまで一気通貫で対応できるのですね。山崎アドバイザー、本日は貴重なお話ありがとうございました。


 

片付けに関するお悩みありませんか?経験豊富な整理収納アドバイザーが、片付けサポートと収納提案をトータルで行います。ぜひ、一度お問合せください。

 
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