一期一会を大切に対話重視のハウスクリーニング
ミッシェルの協力会社さんにご登場いただく第2弾!今月は、関東エリアのハウスクリーニング担当の株式会社アクティブエース・高橋社長です。実は若くしてハウスクリーニングの面白さに目覚め、一気に独立を果たすなどとてもエネルギッシュな方なんです。今も社長自ら訪問見積もりに出向かれるなど、一軒、一軒丁寧に対応される姿は頼もしい限りです。今回はハウスクリーニングのプロとして、起業以来どのような思いでサービス提供をされているのかについて詳しくお話を伺いました。
取材当日はスーツでビシッと決めて登場された高橋社長。
偶然知ったハウスクリーニングの
面白さから独立を決意
―― この業界に入るきっかけを教えていただけますか?
アクティブエース・高橋社長(以下、高橋):実は25年前にバンド活動をやりたくて新潟から上京してきたんです。でも、その当時はアルバイトをやろうと思っても、バンドマンみたいな格好ではなかなか仕事が見つからなくて(笑)。ビルメンテナンスの仕事をやり始めたのですが、未経験だったので苦労しましたね。
―― そこからハウスクリーニングの会社へ転職されたのですか?
高橋:ビルメンテナンスは、ほぼ9割が店舗や空室オフィスの床掃除とワックスがけなんですが、たまたま戸建てのお掃除をやる機会があり、それがすごく面白かったんです。それで、ハウスクリーニングの仕事に興味が湧いて、専門会社への転職を考え始めました。
―― 転職は上手くいきましたか?
高橋:なかなか転職も厳しかったですね。今みたいに未経験者を雇ってゼロから教育するという時代でもなくて…。やっとの思いで就職して見よう見まねで窓拭きからスタートしました。そこで数年やっていく中で、やっぱりハウスクリーニングは面白いなと。それで先々独立したいと思うようになったんです。ただ、その会社は独立を認めてなかったので、当時、何度も社長と話をして、やっと了承してもらいました。
―― そこまでして独立を考えるなんて、ハウスクリーニングのどこに魅力を感じたのですか?
高橋:ハウスクリーニングは、主に個人宅にお伺いして、エアコンだったりお風呂だったり、お家の各所を掃除していきますよね。でも、家ごとに汚れ具合も違いますし、設備も多岐に渡ります。お客様の悩みを聞きながら、毎回、最適な方法を考えてキレイにしていくのが楽しいんです。最後にお客様から「キレイになった。ありがとう」と喜んでもらえると、「やっぱり、やってて良かった!」と毎回思います。
―― 今はどのような体制で営業されているのでしょうか?
高橋:キャリア5~10年の社員4名と一緒に営業しています。事務所に一番難易度の高いエアコンが3台あるのですが、それを使って研修をしたり、汚れに合わせて洗剤の扱い方を教えたり。もちろん、お客様とのコミュニケーションの取り方や身なりなども指導します。今は十分任せられるようになったので、若いスタッフには新しい道具や機材を試すなど、色々とチャレンジしてもらっています。変わりに私は事前の訪問見積もりに伺うことが増えました。
―― わざわざ事前に訪問見積もりを?
高橋:はい。極力お伺いするようにしています。理由としては、実際に見てみないとわかりにくい箇所や、送られてきた写真以外の場所も拝見しないと判断が難しいところもあるんです。床のワックスがけは、素材によっては逆に痛めてしまう恐れもあるので、やらない方が良い時もあるんですよ。他にもお風呂掃除で伺った時、以前に頼んだ別会社さんが細かい傷をたくさんつけていた…なんてこともあったので、事前に確認するようにしています。
エアコンクリーニングは、周囲を養生してから行うのですが、そのスペースが十分取れるかなど実際に拝見しないと分からないことも多い。いずれも事前確認を行うことでトラブルも減らせますし、その後の作業もスムーズに進められます。
エアコンは、周囲を何重にも養生してから清掃。大切な家財やお部屋を汚さないためにも細心の注意を払っている。
モットーはお客様のことを第一に考え
誠心誠意向き合うこと
―― 一件、一件、時間をかけていらっしゃいますね。
高橋:効率は悪いかもしれませんが、やはり最善を尽くしたいですよね。現場を見てプロなりに判断したことをきちんと説明することで、お客様の納得感も違いますし、そのことがきっかけで信頼関係が深まり、リピートしてくださる方も増えました。
―― ちなみにミッシェルとの付き合いはいつからですか?
高橋:もう、15年になりますね。同じ会社で働いていた知人が、偶然ミッシェルさんのハウスクリーニング部門で働くことになり、「協力できるかな?」と声がけしてもらったのが始まりです。立ち上げ間もない頃は、互いにぶつかり合いながら意見交換させていただきました(笑)。
―― ミッシェルのお客様の場合、何か対応に違いはありますか?
高橋:ミッシェルのお客様の場合は、ご不在時に入らせていただくことが多く、代わりにマネジャーさんや、担当スタッフさんが必ず立ち会ってくださるので、その場で確認してもらえてとても助かります。でも、全てを任されている分、ミッシェルさんも弊社も責任重大ですよね。高級な設備や特殊な建材を使われているお宅も多いので、いつも以上に神経を使います。
―― やはり、傷や変色には細心の注意が必要ですね。
高橋:ハウスクリーニングで使う洗剤って、非常に強いものをイメージされますが、弊社は市販されている物と同等か弱い洗剤、業務用でも水で薄めて使用しています。なるべく環境フリーな洗剤を選択していますし、スポンジも研磨剤なしの物しか使いません。強い洗剤と研磨剤入りのスポンジを使えばキレイになると思いがちですが、素材を傷つけたり、変色したりとリスクも伴います。スタッフの健康面を考えても、なるべく強いものは使いたくありませんよね。
―― 家庭用の洗剤を使用しない理由は?
高橋:意外に家庭用の洗剤は、強過ぎて我々は扱いにくい事があるんです。そしてコストも高いです(笑)
泡で落とすタイプは、しっかり水で流さないと泡が残り素材を傷めることもあるので、注意してほしいですし、記載してある使用上の注意や、浸け置き時間も守ってほしいですね。強い洗剤を使わなくても、キレイにするのがプロの仕事です。そのために新しい機材や道具、洗剤なんかも日々試しているんですよ。
―― 場所によって汚れの質も違い、使用建材でも対応が変わるので、経験が重要なお仕事ですね。
高橋:そうだと思います。新しい製品も次々出てくるので、情報共有も大事になります。また、お客様の気持ちを汲み取る力も必要です。「キレイにしたい」という気持ちは同じでも、説明がわかりづらくて、納得感を得られないまま進めるのは良くないですから。これからもプロとして “技術と接客”の両輪でスキルアップできるよう、スタッフを育てていきたいと思っています。
「お客様の家を心地よく、キレイにしたい」という思いは、家事代行とも通じるところがあると感じました!高橋社長、本日は、貴重なお話をありがとうございました。
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